総合審査の質疑報告より 【9】道路損傷通報システム 次に、道路の損傷通報システムについてお伺いします。 令和元年の、平成30年度決算 道路局局別審査にて、スマートフォン等を活用した通報システムの導入について、私が、質疑を行ってから、早いもので3年が経過しようとしています。 この間、道路局ではLINEを活用した道路損傷通報システムの構築に取り組んでいただき、昨年5月14日に運用が開始されました。 市民のみなさんになじみ深いLINEを窓口に、道路の損傷情報を簡単な方法で通報できるシステムです。 それまでは、電話やメールを用いたり、土木事務所に直接訪れて伝えていたところに、写真や位置情報も添えてLINEで送れる新たな手段が加わりました。 土木事務所の人員も限られているなか、市民のみなさんにご協力していただくことで、道路の損傷が少しでも早く発見され、素早い補修にも結びつくのではないかと思います。そこでまず、 (1)通報システムを通じてどれくらいの通報が寄せられているのか、道路局長に伺います。
【答弁】 《 昨年5月に運用を開始して以来、今年の8月末までの実績で月平均で約150件の通報をお寄せいただいています。 土木事務所に寄せられる道路に関する通報は、月平均2,000件ですので、LINEの通報システムを通じていただいた件数は全体の約8%に当たります。》
通報数としては、ある程度まとまった数字かとも思いますが、一方で通報全体に占める割合としては、まだまだ伸びしろが多いようにも感じます。 せっかくの良いシステムなので、より多くのみなさんに存在を知っていただき、使っていただくようにすることが大切です。そこで、 (2)通報システムの一層の周知について、道路局長に伺います。
【答弁】 《通報システムは、横浜市LINE公式アカウントの「基本メニュー」にボタンが標準で表示されていますので、目に留まりやすく、スムーズに使い始めていただけるようになっています。 また、タウン紙に取り上げていただくなど、周知にも努めています。今後、更にLINEの通知を活用するなど、市民の皆様に一層通報システムのことを知っていただけるように取組を進めていきます。》
通報システムをより使ってもらうためのもう一つのポイントとして、使い勝手や納得感ということも挙げられると思います。 通報者の個人情報を収集しないシステムで、職員とのやりとりなしで通報できることは、大きな利点の一つだと思いますが、連絡先を収集しないため、返信はされない仕組みになっています。 通報した案件の対応状況を知りたい場合は、LINEではなく電話等を利用するように案内はされていますが、LINEで通報した場所の修繕が行われないときに、その理由が分かれば納得される場合もあるのではないかと思います。そこで、 (3)「本市が道路管理者として対応していない案件を示してはどうか」と考えますが道路局長に見解を伺います。
【答弁】 《 現在は、四半期ごとに対応件数や主な対応例を道路局のホームページに公表しています。 陳情の約1割は、国、県、鉄道事業者などの他の管理者の管理する案件であるため、そのような案件もホームページで事例紹介するなど、対応状況をお伝えしていきたいと考えています。》
将来的には通報してくれた市民の方の一層の満足度向上のためにも、職員の負担を軽減しつつ、対応状況についてより情報を得られるような、システムのバージョンアップも考えてもらえればと思います。そこで、 (4)通報システム自体の改善について、市長に伺います。
【答弁】 《通報システムは、昨年度に運用を開始したものですが、既存の陳情管理システムと連動していないなど、今後も改善の余地があると考えています。 通報への対応状況をより詳しくお伝えができるよう、しっかりと市民目線に立って更なる改善を進めていきます。》
さらに工夫や改善を重ねて、より使いやすい、使いたいと思える仕組みになっていくよう、引き続き検討していただくことを要望して、次の質問に移ります。
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