24日、横浜市会女性議員の会主催の「不育症」研修会に参加させていただきました。
【研修会の演題・講師】
1.演題 「不育症とは」
2.講師 杉 俊隆 先生(杉ウィメンズクリニック院長・東海大学非常勤教授)
≪不育症とは≫
妊娠はするけれども、流産、死産や新生児死亡などを繰り返して結果的に子供を持てない場合、不育症と呼びます。
習慣(あるいは反復)流産はほぼ同意語ですが、これらには妊娠22週以降の死産や生後1週間以内の新生児死亡は含まれません。不育症はより広い意味で用いられています。
実は学会でも何回流産を繰り返すと不育症と定義するか未だ決まっていません。しかし、一般的には2回連続した流産・死産があれば不育症と診断し、原因を探索します。また1人目が正常に分娩しても、2人目、3人目が続けて流産や死産になった際、続発性不育症として検査をし、治療を行なう場合があります。
(厚生労働省研究班HPより http://fuiku.jp/fuiku/ )
≪不育症の割合≫
妊娠をした女性の2~5%程度
(神奈川県では25歳から40歳の女性が約100万人で、そのうち3%が不育症と仮定すると、3万人の方が悩まれていることになります)
≪治療成績≫
原因にもよりますが、適切な治療を受ければ最終的には、約80%の方が出産することができるそうです。
≪不育症の治療・出産にかかる費用≫
60万~180万円(症状によって異なる)
通常の妊娠の2倍以上の費用が必要となる
当日、不育症そだてねっとの代表の方々より配布された「不育症体験談」を読ませていただき、本当に孤独でつらい思いをされてきたことが伝わってきました。
≪提案内容≫
1.不育症という病気の周知
2.相談窓口の設置
3.経済的支援(治療に対する助成)
どれも大事なことだと思いますので、しっかりと形にしていけるように取り組んでまいります。