令和7年度予算 こども青少年局審査より 5 にもつ軽がる保育園 続いて、保育園に通う保護者の持ち物を減らす「にもつ軽がる保育園」について伺います。 にもつ軽がる保育園は、令和6年度から開始した「おやこMore Smile Package」の一つで、7年度予算案でも引き続き予算が計上されています。 この取組は、保育園で紙おむつのサブスクサービスを導入するなどにより保護者の荷物を減らすもので、我が党も仕事や育児、家事等で忙しい保護者の負担軽減につながることから取組を後押ししてきました。 2年目となる7年度は、さらなる取組の広がりを期待していますが、まずは6年度の事業効果が気になるところです。 そこで、 (1)初年度である令和6年度のにもつ軽がる保育園の事業効果について、局長にお伺いします。 答弁 現時点で、対象施設の約6割にあたる651 園で紙おむつのサブスクサービスを導入いただいております。 保護者向けに実施したアンケートでは、「名前を書く負担、持っていく負担がなくなり助かる」といった声を多くいただいておりまして、保護者の皆様の時間的なゆとりの創出に寄与しているものと考えております。 また、施設向けのアンケートでは、多くの施設から保育士の負担軽減につながるとご回答いただいております。
おむつのサブスクサービスは、今の保護者のニーズと保育現場の困っている点をうまく捉えた取組です。 事業効果をさらに高めるためには、より多くの施設に実施してもらうことが必要だと思います。 そのために、本市が助成を行うことで取組が広がり、サブスクサービス事業者の競争が促され、結果として保護者がよりよいサービスを受けられることを期待しています。 そこで、 (2)令和7年度のにもつ軽がる保育園の見通しについて、局長にお伺いします。 答弁 今年度は事業初年度ということもございまして、年度途中から徐々に実施施設数が増加してまいりました。 また、「今年度は導入を見送ったが、来年度から始めたい」といったような施設のお声もございます。 そういったことから、7年度は実施施設の増加を見込んでいるところでございます。 より多くの施設で取り組んでいただけるよう、保護者と保育士双方の負担軽減につながるという、導入のメリットをしっかりと周知してまいりたいと思います。
変動の多い時代、多様化するニーズを的確に把握し、スピード感を持って柔軟に対応していくことを要望しまして、次の質問に移ります。
6 保育所等における業務効率化 次に、保育現場における業務効率化について伺います。 変化の激しい時代に即した新しいものを取り入れるという観点は、保育現場にも必要だと考えています。 保育現場において業務の効率化を進めていくためにもICTの活用が欠かせないのではないかと思います。 例えば、様々な業種でも普及しているキャッシュレス決済などのシステムを導入することも、業務を効率化する手段の一つだと考えます。 今年度から横浜市でも、民間保育所等へのICTシステムに関する補助を行う業務効率化推進事業の対象に、キャッシュレス決済システムの導入が追加されたと聞いていますが、初年度はどのくらいの保育事業者で導入されたのか気になるところです。 そこで、 (1)業務効率化推進事業におけるキャッシュレス決済の実績について、保育・教育部長にお伺いします。 答弁 業務効率化推進事業は、登園管理システムや保護者との連絡に使用する連絡帳アプリ等を導入する保育所などに補助をする事業です。 6年度からは、先生にご指摘いただいたとおり、新たにキャッシュレス決済システムが、補助対象として追加しております。 6年度は、全体で87施設から補助申請がございまして、そのうち32施設が、キャッシュレス決済システムに関するものでございました。
現金などを実際に受け取ったり管理したりする手間が省ける点でも、キャッシュレス決済など、ICTシステムの導入は意味があるものだと思います。 そこで、 (2)ICTシステムの導入など、保育所等が業務を効率化できるよう、引き続き支援していくべきだと考えますが、局長のご見解を伺います。 答弁 保育現場の事務負担を軽減し、保育士等がこどもと向き合う時間をより多く確保することや、保護者の利便性向上のために、ICTの導入は重要です。 現在、本市では、保育事業者、ICT事業者等が参画する協議会を設置し、保育現場での活用事例の共有や、補助制度の周知などを行っております。 今後も様々な機会を捉えて、保育所等への導入を働きかけてまいります。
キャッシュレス決済は、現金を持ち歩く必要がなく、また、利用料の支払いが迅速に行えるなど、保育所を利用する保護者にとってもメリットがあることから、民間保育施設への補助だけでなく、市立保育所でも取り組んでいくことが重要だと考えます。 そこで、 (3)保護者の利便性向上に向けて、市立保育所においても、キャッシュレス決済を導入すべきと考えますが、局長のご見解を伺います。 答弁 市立保育所におきましては、現在月々の保育料につきましては、口座振替などでのお支払いが可能となっております。 一方で、一時保育の利用料につきましては、保護者の方に納付書でのお支払いを現在お願いしておりまして、「利便性の高い支払い方法にしてほしい」との声をいただいております。 私どもとしても、課題があると認識しているところです。 今後、保護者の皆様の利便性向上を図るため、キャッシュレス決済の導入を検討してまいります。
現場の保育士や保育園を利用する保護者のみなさまの負担軽減に向けて、業務効率化を一層進めていただくことを要望して、次の質問に移ります。
7 こども誰でも通園制度 次に、こども誰でも通園制度について伺います。 こども誰でも通園制度は、わが党でもこれまで推進してきており、こどもの育ちのために実施する非常に重要な取組だと考えています。 本制度は、令和8年度以降、全ての利用対象となるお子様が利用できる環境を整備することが、自治体の義務になると聞いています。 そのためには、今後、実施施設数を増やしていく取組が必要だと思います。 そこで、 (1)本格実施に向けて、施設が参入しやすくなるよう実施施設の負担を軽減する工夫について、局長にお伺いします。 答弁 こども誰でも通園制度につきましては、8年度の本格実施にあたっては、原則として、新たな施設整備は求めず、空き教室や空き枠を活用することを想定しています。 また、在園児と合同での保育も可能とし、新たな保育士の雇用を必須要件としない予定でおります。 安全性を担保しながら、各施設が、空き状況や体制に合わせた実施場所・日時を設定するなど、柔軟な運用を可能とすることで、より多くの施設に参入いただけるようにしてまいります。
せっかく良い制度を作っても、施設にとっては、新しい事業を実施する負担が大きくなった結果、実施施設が増えず、事業の最大効果が出せないのではないかと懸念しています。 そのため、新しい事業に取り組む際には、施設に対する様々な負担軽減策の実施を検討していただくことを要望して、次の質問に移ります。