総合審査 質疑報告16

総合審査の質疑報告より 【13】新たな地域交通の充実 次に地域交通について伺います。 港南区の上永谷駅の北側に永野・永谷地区があり、地区内の多くが路線バスを利用するには少し距離が遠く、山坂の起伏が非常に大きいため、自宅からバス停や上永谷駅までの道のりは、高齢者にとって歩くのには大変厳しい地区があります。 この地区では、「地域交通サポート事業」により、平成30年度から移動手段の確保に向けて取組を進めてきました。 地域内でどのような運行形態が地域に適しているか、交通事業者も含めて検討を重ねてきましたが、従来のルートを固定した運行では、地域内に点在する小規模な需要をカバーできるルートを設定することは難しいため、ルートやダイヤを定めずに運行する新しいデマンド型交通の実証実験を10月から開始すると聞いています。そこで、 (1)永野・永谷地区で実施するデマンド型交通の実験概要について、道路局長に伺います。
【答弁】 《インターネットや電話で予約を行い、予約状況に応じて運行するデマンド型交通の実証実験をこの10月3日から約6か月間実施します。 具体的には、乗車定員8人乗りのワゴン車により、永野・永谷地区にお住まいの高齢者を対象に、上永谷駅や地区センターなど40か所の停留所を効率的に運行し、デマンド型交通の課題や効果を検証していきます。》
実証実験が本格運行に移行するには地域全体でこの交通の必要性を認識することが必要ですが、デマンド型交通という新たな形態の交通サービスの実験のため、地域の方々のほとんどが初めて利用するサービスかと思います。 通常の路線バスに比べて、乗車するには事前に予約が必要になるなど利用方法をわかりやすく案内し、少しでも多くの方に利用していただくよう、利用促進が非常に重要になります。そこで、 (2)利用促進を図るための取組について、道路局長に伺います。
【答弁】 《運行開始のお知らせを地域の約5,100世帯に各戸配布しています。さらに現在、地区センター等でスマートフォンでの利用登録や予約の方法について、説明会を開催しています。 説明会では、実際に御自身のスマートフォンを用いて、利用登録や予約を行っていただいています。今後も丁寧に周知やお知らせを行って、利用促進につなげていきたいと考えています。》
このデマンド型交通の実証実験を皮切りに市内で様々な新しい移動サービスの実証実験を開始すると聞いています。 今年度は、10月以降市内5か所で実証実験を開始すると一般質問で答弁がありました。 横浜市が住みやすく喜ばれる街になるよう、中期計画の素案でも掲げられたように、地域の総合的な移動サービスをしっかりと実現してもらいたいと考えています。そこで、 (3)新たな地域交通の充実を今後どのように進めていくのかについて、市長に伺います。
【答弁】 《今年度以降実施する実証実験を通して、運行範囲、運賃、運行方式の検証等を行いながら、地域特性に応じた持続可能な移動サービスを創出いたします。 その上で、地域や企業等とも連携をし、誰もが移動しやすい身近な地域交通の実現に向けて、スピード感をもって市域へと展開をしてまいります。 また、そのための庁内推進体制の構築も新たに進めてまいります。》
しっかり応援したいと思います。また、地域交通の充実については、財源と推進体制を一体で検討することを要望し、質問を終わります。

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