都市整備局審査1

令和5年度予算特別委員会  都市整備局審査を担当させていただきました。 順次、質疑の要旨をご報告させていただきます。
都市整備局審査1 1 人にやさしいまちづくり
(1)新たな地域交通を作り出し、サポートする仕組みの構築
ア 「ながなが号」の現在の利用状況 ≪部長答弁≫ [答弁] 令和4年 10 月3日から実証実験を開始していますが、2月 10 日時点で、予約システムの登録者数が98名、利用者数が延べ 227 名となっております。
イ 青葉区新石川地区の取組概要と現在の利用状況 ≪部長答弁> [答弁] あざみ野駅、たまプラーザ駅周辺で地域の商業・飲食・医療施設など 51 か所の乗降ポイントを設け、ワゴン型タクシーによるデマンド交通の実証運行を行っています。これらの生活サービスの施設利用者に一回分の運賃が無料となる交通チケットを配布しまして、利用者を増やすことで、地域全体で交通サービスを支えていく取組です。1月 16 日から運行を開始し、2月 10日時点で、予約システムの登録者数が 166 名、利用者数が延べ 365 名となっています。
ウ デマンド型交通の実証実験における共通の課題認識 ≪局長答弁≫ [答弁] デマンド型交通につきましては、予約に応じて運行する地域交通のサービスとなっております。このため、高齢者を含む誰にでも分かりやすい予約方法にすること、あるいは多くの皆さまに利用していただけるよう、地域における認知度を高めること、さらには利用者の需要に見合ったサービス水準とすることなどが、主な共通の課題と認識しております。
エ タクシーを活用した相乗りの実証実験の概要 ≪部長答弁≫ [答弁] 旭区本宿東部地区と鶴ヶ峰駅とを結ぶ区間で、自治会や地域のタクシー会社と連携しながらタクシーの相乗りサービスに取り組むものです。相乗りが成立すれば、人数に応じて運賃が安くなり、タクシーの使い方の選択肢を増やしていく実験となっています。昨年 11 月に無料体験乗車会を行いまして、2月 20 日から、有料による実証実験を開始いたしました。
オ 地域のニーズをどのように把握していくのか ≪部長答弁≫ [答弁] 区役所と連携し、地域の方々との対話や現地調査を行うとともに、多様な種類の実証実験を行うことで得られる、移動目的、頻度などのデータを分析し、地域の移動ニーズを把握していきます。また、採算確保に必要な利用者数について、主に地域の事前アンケートをもとに利用意向を把握しています。地域の移動ニーズをより正確に把握するため、実証実験を行う中で、人流データの分析にも取り組んでいきます。
カ 質問者の考えについての見解 ≪局長答弁≫ 質問者の考え「敬老パスのデータを、地域交通の検討に活かしていくべき」 [答弁] 敬老パスのIC化により、バスや地下鉄について、曜日や時間帯、乗車場所などの利用データが取得でき、高齢者の外出傾向が把握できるようになりました。これらのデータを分析することで、地域交通の導入にあたり、その地域に適した移動サービスを検討する際の、基礎的データとして、有効に活用検討していきます。
キ 地域交通の充実に向けた意気込み ≪副市長答弁≫ [答弁] 地域交通は、あらゆる世代の皆様にとって、生活に欠くことのできないものであり、本市の重要な政策課題であると認識しています。このため、昨年専門のタスクフォースを立ち上げ、新年度からは組織一元化の動きにつながっています。実証実験においては、検証と改善を繰り返すことで、地域に適した移動サービスを見極めたうえで、充実を図っていきます。また、持続可能な地域交通の実現には、様々な支援策が必要だと認識しており、実証実験により得られるデータや他都市の事例なども研究しながら、具体的な地区に合った制度設計につなげていきます。

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