市内の防災公園設置計画や首都直下型地震への対策を調査するために、大阪府高槻市「古曽部防災公園」、兵庫県神戸市「人と防災未来センター」を視察してきました。
古曽部防災公園は、敷地面積約4.5haの本格的な防災機能を備えた地区公園。大地震などの災害発生時には、周辺住民の広域避難地としての機能と全国からの救援物資等を受け入れ、供給を行う総合的な物流の機能を備えておりました。
過去の震災の経験より、全国からの救援物資を効率的に受け入れ、被災各地に届けるとの観点は、大事なものであり、施設の隅々にこうした対応を迅速に行える設計が施されておりました。
「人と防災未来センター」は、阪神・淡路大震災の経験を語り継ぎ、その教訓を未来に生かすことを通じて、災害文化の形成、地域防災力の向上、防災政策の開発支援を図り、安全・安心な市民協働・減災社会の実現に貢献することをミッションとしております。
センターの6つの機能
「展示」・・・被災者・市民・ボランティアなど多くの方々の協力のもと、わかりやすく展示し、特に子どもたちなどに効果的に情報発信することで、防災の重要性、いのちの尊さ、共にいきることの素晴らしさを伝えており、是非一度見ておくべき内容となっています。(防災・減災フロア、震災の記憶フロア、震災追体験フロアなど)
「資料収集・保存」
「災害対策専門職員の育成」・・・地方公共団体の防災担当職員などを対象に災害対策専門研修を実施(約4000名実施)
「実践的な防災研究と若手防災専門家の育成」
「災害対応の現地支援」・・・都道府県からの要請でセンターの専門家に派遣
「交流・ネットワーク」・・・センターの機能を強化するため、国際的な防災機関など入居(アジア防災センター、国際防災復興協力機構など)